紫陽花の名所と言われるお寺に行ってきました。
この季節になると思い出されることがあります。
イヤな記憶ほど、なかなか消えてはくれません。
数年前のこの季節、私は心の奥深くに大きな傷を負いました。
その傷は、今も時々痛みます。
その人は、責任転嫁が天才的にお上手でした。
その人は、自己評価がチョモランマ級でした。
その人の中には、ジキル博士とハイド氏が存在していました。
私の大切なものを汚し、否定したその人が窮地に陥っている。
そんな噂が私のもとに届いたのはほんの少し前のこと。
「ザマミロ!」とは思えなかったのが自分でも不思議です。
人生に無駄なことなんかひとつもない。
生きるってことは、いろいろ経験すること。
フジ子・ヘミングさんの言葉です。
大丈夫!痛いところから強くなる!
これはずっと昔、よくケガをしていた私が、何度となく母から言われた言葉です。
私は、あの頃のあの経験は私にとって必要なことであったと。
あの傷が、あの痛みが、私を強くしてくれたのだと、最近やっとそう思えるようになりました。
当時はそんなふうに思える日は永遠に来ないだろうと思っていましたが、
意外に早かったです(笑)
紫陽花の花言葉は、「移り気」や「浮気」が多く知られていますが、
実は「辛抱強さ」というのもあるそうです。
そしてなんと、白の紫陽花の花言葉は「寛容」だとか。
数年ぶりに紫陽花を見たいと思ったのも、偶然ではなく必然だったのかもしれません。

たくさんの手が私を包み、守り、励まし、癒してくれました。
この手もそうです。
私の手よりも小さくて華奢ですが、とてもとても強くたくましく、そして優しい手です。
「ありがとう」を言うために乗り越えて、
「ありがとう」が言いたくて、これから先も私はここで頑張ります。